奥村組
SUSTAINABILITYサステナビリティ

3つの取り組み

特集1 ~人と技術の未来創造拠点~「クロスイノベーションセンター」始動

2023年10月に始動したクロスイノベーションセンターを起点に、たくさんの大学や企業などとの出会いがあり、いくつかの具体的な取り組みにつながっています。ここではクロスイノベーションセンターが掲げる4つのミッションに沿って、当社の取り組みの一例を紹介します。

1強靭で快適な社会基盤の実現

社外企業との情報交換を加速開設以降に500社、2,000人が来訪

初年度にあたる2023年度は約半年間でクロスイノベーションセンターに500を超える企業や大学より約2,000人の方が来訪しました。それらの企業や大学との交流から、具体的にいくつかのプロジェクトが動き始めています。今後も顧客、大学、スタートアップやベンチャー企業との情報交換を積極的に行い、双方が抱える課題の解決につながる、有効なソリューションが生み出せるように取り組んでいきます。

イノベーション連携図

プレゼンピッチイベントを開催 -60件以上の提案から事業化を検討するテーマを採択-

クロスイノベーションセンター移転を契機に、「新たな事業・技術の創出」を目指した部門連携の活動を進めています。その「新たな事業・技術」のシーズとなる、こんなことできたら“おもしろそう”または“やってみたい”というアイデアを当社職員から募集し、提案した職員自らオーディエンスの前でプレゼンテーションするピッチイベントを開催しました。社内の役職員から60件を超える提案があり、参加者全員による投票にて提案内容を審査の上、プロジェクトの表彰を行いました。最優秀提案を含め、上位の提案内容の数件について事業化等の検討を進めています。また、職員のスキルアップを目的に、プレゼンテーションの優秀発表者についても表彰を行いました。本イベントをきっかけに、より一層職員の創造力を活かせる職場を目指します。

ピッチイベントの表彰式の様子

2持続可能な経済成長

名古屋大学と2つの指定共同研究を含む包括連携 -新規事業に関するバイオ分野の研究を加速-

大学との包括的な連携の第1号として、国立大学法人東海国立大学機構名古屋大学と組織間でのさらなる包括連携を強化するため、2023年8月23日に指定共同研究※1契約を締結し、本格的に活動を開始しました。
安定的な水産資源の確保を目的に市場が拡大しており、当社も新規事業として実施している陸上養殖に適用可能な『電気による微生物脱窒プロセスに関する研究』ならびに、水質汚染物質として処理方法が課題となっている有機フッ素化合物(PFOS・PFOA)の除去に関する事業を想定した『超強力酸化触媒による環境汚染物質の分解技術に関する研究』に取り組みます。加えて、探索型フィジビリティスタディ※2により、将来社会に必要となるインフラ技術をはじめとした新領域研究の発掘を目指します。

第1回推進協議会での名古屋大学との固い握手
  • ※1 1世帯あたり3,266kWh/年で算出(出典:北海道消費者協会「令和3年度 北海道家庭用エネルギー消費実態調査」)
  • ※2 CO2排出係数0.533kg-CO2/kWh(2021年度)で算出(出典:北海道電力(株)HP)

2自然環境の保全

生物多様性に関する勉強会を実施

生物多様性の大切さは失ってから分かる!ということを、当社の生物多様性研究をご指導いただいている筑波大学 上條教授の研究のフィールドである三宅島(火山島) の噴火からの回復を例にご紹介いただきました。現在、地球上には多くの種が存在していますが、絶滅してしまうと再び復活させることができないため、絶滅に瀕する種をリストアップすることから保全が始まっています。1種の絶滅が生態系サービスをただちに低下させるとは限りませんが、それでも一種一種を大切に残していくことは、自然の恩恵を大切にすること、将来にめぐみを残すことにつながります。当社でもつくば市の技術研究所のビオトープを中心に、産官学民の連携を築きながら、持続的に活動を続けていきます。

技術研究所(つくば市)のビオトープの植生調査の様子

2自分らしい生き方の実現

学生の進路学習等の受け入れ

学生の進路学習の一環として、クロスイノベーションセンターにおいてオフィス見学を受け入れています。総合インフラストラクチャ―企業として、建設事業やさまざまな新規事業、ならびにそれらに関する研究開発など、奥村組の取り組みを紹介することで、若い世代に建設業の魅力を発信しています。クロスイノベーションセンターへの訪問をきっかけに、建設業の未来を担う人が増えることを期待しています。

学生の進路学習の様子
一般社団法人 日本建設業連合会
ENAA 一般財団法人エンジニアリング協会
公益社団法人 土木学会
一般社団法人日本建築学会
一般社団法人 日本建設業連合会
ENAA 一般財団法人エンジニアリング協会
公益社団法人 土木学会
一般社団法人日本建築学会