記憶に残る工事
NHK番組「プロジェクトX」でも
紹介されました。
通天閣再建
二代目通天閣
通天閣リニューアル
(通天閣開業100周年記念事業)
戦時中に解体された大阪のシンボル通天閣の復活を願う地元新世界の人々の熱意に応え、再建に取り組みました。1955年8月の着工以来、連日連夜の作業で延べ2万5,000人の作業員を動員する約1年の超突貫工事の末、高さ103mの「二代目通天閣」が無事故で完成しました。
戦時中に解体された大阪のシンボル通天閣の復活を願う地元新世界の人々の熱意に応え、再建に取り組みました。1955年8月の着工以来、連日連夜の作業で延べ2万5,000人の作業員を動員する約1年の超突貫工事の末、高さ103mの「二代目通天閣」が無事故で完成しました。
JR六甲道駅復旧
阪神・淡路大震災により壊滅的な被害を受けたJR神戸線(JR西日本 東海道・山陽線大阪~姫路間の愛称線区)において、本格復旧に2年かかるといわれた鉄道復旧工事のうち、一番被害が大きかった「JR六甲道駅」を担当。ジャッキアップ工法を駆使して、わずか74日間で工事を完遂し、早期の鉄道全線開通に大きく貢献しました(1995年竣工)。
倒壊し1階コンコースがつぶれた状態のJR六甲道駅
ジャッキアップ工法による復旧工事
復旧工事を応援する横断幕
高架橋の線路階をベントで仮受けして
柱復旧と同時にホーム上施設も施工
復旧工事完了後、1両100tの機関車が2両編成で一団となって
4線を併走する総重量800tの載荷試験を実施
シールド界の雄
自社ブランドでシールド機を製作。
シールド掘進のイメージ
シールド工法とは、「シールド機」と呼ばれる筒状のトンネル掘削機を地中に掘進させ掘削作業を行うと共に、その機内にて分割されたセグメントと呼ばれるブロックを組み立ててトンネル内の壁を造りながら、安全にトンネルを構築していく工法です。奥村組は、1965年に国内初の泥水式シールド工法「OCMS工法」を開発。経済的で安全な上に短期間で施工できるシールド工法は、街の騒音対策や環境美化にも寄与し、急速に全国へ拡大しました。この発明が称えられ、1971年に奥村組役職員が紫綬褒章を受章しました。
TBMを導入
ハニカムセグメントを開発
長年に及ぶ技術開発を経て、従来の2倍以上の施工速度を可能にした六角形状の「ハニカムセグメント(セグメントの搬送から組み立てまでを全自動化)」は、2001年に国土交通省「国土技術開発賞 最優秀賞」を受賞しました。
首都高速中央高速新宿線工事/泥土圧シールド機(画像右下)
ハニカムセグメント
ハニカムセグメントとは、シールド工法によるトンネルをより短期間で施工するために開発された、わが国で初めての六角形のセグメントです。「全ピース同一形状」「トンネル覆工平面が平滑」など従来にはない特長を備えており、組み立て後の形態が蜂の巣(honeycomb)状であることから、「ハニカムセグメント」と命名しました。
- 奥村組のシールド技術を支える
関係会社 「奥村機械製作」
- 地山条件に応じたシールド機の設計・製作に定評があり、国内外の他社工事にも販売。他の主要製造品目として、スチールセグメント、自動倉庫設備、各種クレーン、製鉄・製鋼関連機械設備、土木工事用設備、基礎工事用機械、各種免震装置、物流システム設備を有しています。
台北地下鉄環状線 CF640工事
免震のパイオニア
免震技術の先駆け
免震技術の先駆けとして、日本初の実用免震ビル「筑波研究所(現:技術研究所)管理棟」を建設(1986年竣工)。以降、日本初の免震マンション、偏心ローラーを採用した免震ビルおよび金属ローラー支承を採用した実用免震マンションを手掛けたほか、博物館や美術館にある文化財などの展示ケースや既設灯台のレンズに世界で初めて免震装置を採用するなど、奥村組は、免震技術の啓発・普及に貢献しています。
免震建物とは
「免震建物」に使用する免震装置には、「支承」と「ダンパー(減衰装置)」があります。この2つの装置を組み合わせることで、地震時に建物がゆっくりと揺れるようになり、建物の損傷や家具などの転倒を防ぎます。「支承」は、建物を支えるとともに、しなやかな弾力を利用して、建物が水平方向にゆっくりと穏やかに揺れるようにする役割を果たします。そして「ダンパー」は、地震による建物の揺れをすみやかに収める役割があります。各種の「支承」と「ダンパー」から、その建物の用途・規模に応じて最適な性能の免震装置を選択します。
また奥村組では、金属製の転がり支承と積層ゴム支承という複数の支承を組み合わせた『ハイブリット型免震システム』を開発し、より高い免震性能を実現しました。
一般構造の建物と
免震建物のちがい
奥村組の免震技術を支える
「技術研究所」
茨城県つくば市にある技術研究所では、免震技術をはじめとするさまざまな技術開発を推進しています。2020年8月には、技術優位性を構築し、競争力の向上を図るため、室内環境実験棟の新設や耐震実験棟への長周期振動台の導入といった施設整備を行うとともに、日本初の実用免震ビルである「管理棟」(1986年竣工)のZEB化改修などの大規模リニューアルを行いました。
日本初の実用免震ビル 技術研究所管理棟
竣工30年目!
日本初の実用免震ビルによる
免震実証実験
「管理棟」の竣工後30年目の免震性能を確認するために、建物自体を人工的に揺らす自由振動実験(免震実証実験)を行いました。実験結果は設計時に予測した範囲内で推移していることから、30年経過した今でも積層ゴムは設計通りの免震性能を有し、地震に対する優れた安全性能を維持していることが確認できました。また、本実験は、顧客、アナリスト、学協会・大学関係、マスコミ等へ広く案内したところ、顧客を中心に多数の参加希望の申し入れがあり、2016年11月に計14回にわたり公開実験を開催し、延べ700名を超える方々が参加しました。
免震広告
自由振動実験の概要
- 油圧ジャッキで10cmの
強制変位を与える
- ジャッキを解放し、
建物が自由振動
日本免震構造協会から表彰
- 2008年
- 技術賞(灯台レンズ用免震装置)
- 2009年・2013年
- 作品賞(奥村記念館・ホテル近鉄京都駅)
- 2014年
- 功労賞(同会創立20周年記念)
- 2017年
- 普及賞(竣工後30年を経過した免震建物に設置された積層ゴムの経年変化)
灯台レンズ用免震装置
灯台レンズ適用例 水の子島灯台
ホテル近鉄京都駅
世界初・日本一の実績
世界初
本州と四国を陸続きにする夢
鷲羽山「4つ目」トンネル
岡山県倉敷市の鷲羽山において、世界で初めて4つ目トンネルを建設(1988年竣工)し、本州四国連絡橋児島・坂出ルートの開通に貢献しました。上部に道路2断面、下部に鉄道2断面を備えた鷲羽山トンネルは中央隔壁を共有するほか、上下トンネルの最小間隔はわずか2.1m、4つの総掘削断面積は436㎡でした。土木学会の委員会で着工前から難工事になると予測されていましたが、奥村組ならではの施工方法を駆使し、無事工事を完遂しました。
日本一
超高層複合ビル
「あべのハルカス」
高さ300mと日本一を誇る「あべのハルカス」を共同施工(2014年春竣工)。地下5階(SRC造、地下30.5m)の地下躯体と地上60階(SRC造、地上300m)の躯体工事がほぼ同時に完了し、2012年秋に上棟。常時1,500人以上(最大2,500人/日)の職人たちが作業するなか、奥村組からは10名の建築技術者が施工管理に従事。2014年5月、あべのハルカス26階に「西日本支社ハルカスオフィス」を開設し、西日本支社関西支店と建築設計部を移転しました。