日建連表彰土木賞を受賞
2022/12/20
当社を幹事会社とする共同企業体が1997年から2005年にかけて施工した神流川発電所工事における、「全断面斜坑TBM工法による掘削」が、一般社団法人日本建設業連合会の日建連表彰2022の第3回土木賞を受賞しました。
日建連表彰土木賞は、社会基盤として国民生活と経済活動を支える土木分野の優れたプロジェクト・構造物を表彰するため、2020年に創設されたものです。
本工事は、揚水式発電所における、高低差約653mの水圧鉄管路を敷設するもので、掘削径6.6m、勾配48度、延長961mの斜坑を「全断面斜坑TBM工法」により高精度かつ安全に貫通できたことが土木賞に値するものと評価されました。
斜坑掘削は小断面の導坑を下方から上向きに掘削した後、上方から切拡げ掘削を行う2工程方式とするのが一般的ですが、本工事ではTBM工法をさらに進化させ、下方から上向きに全断面を掘削する1工程方式としました。この全断面斜坑掘削は国内初の取組みであり、斜坑掘削に採用したTBMは世界的にも最大級でした。
表彰式の様子
■土木賞受賞報告(一般社団法人日本建設業連合会のHP)
https://www.nikkenren.com/doboku/prize/award/article/frVLKOuJKPAQJXwIJLPYWAN
■神流川発電所工事について
事業の概要図
神流川発電所工事で使用した全断面斜坑掘削 TBM 神流川発電所工事の長大斜坑