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日建連表彰 第4回土木賞 特別賞を受賞
当社を幹事会社とする共同企業体が2017年から2022年にかけて施工した「芽登第二発電所導水路改造プロジェクト」が、一般社団法人日本建設業連合会の日建連表彰第4回土木賞 特別賞を受賞しました。
日建連表彰土木賞は、社会基盤として国民生活と経済活動を支える土木分野の優れたプロジェクト・構造物を表彰するため、2020年に創設されたものです。その中で、施工プロセスを支えた活動や技術開発など固有の課題に対する取り組みが優れているプロジェクト・構造物が特別賞として表彰されます。
本工事は、北海道十勝川水系にある電源開発株式会社が管理する糠平系6発電所の内、芽登第二発電所の導水路の一部を構成する茂喜登牛水路橋を改造するものです。同水路橋は、プレストレストコンクリート(PC)橋黎明期の1958年に築造された全長274mのPC造の水路橋で、当時としては日本最大級でした。既設水路橋の解体にあたり、一般的なベント架設によるクレーン解体で施工すると、約24カ月の期間が必要となり、工期内に工事を完了できないことが予想されました。そこで、国内で前例のないPC桁の発破解体方法を採用し、試験発破と発破計画の見直しを重ねた結果、約7カ月で解体を完了し、大幅な工程短縮を実現したことが特別賞に値するものと評価されました。
また、既設水路橋の一部は保存され、「土木学会選奨土木遺産」に登録されています。
プロジェクト関係者
施工中(全景)
完成時全景
既設水路橋の発破解体(PC桁)
土木学会選奨土木遺産(P1~P2径間)
日建連HP 第4回土木賞受賞案件
https://www.nikkenren.com/doboku/prize/award/2023