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2025年度グッドデザイン賞を受賞しました
当社が設計・施工を手掛けた奥村組西川口寮(自社社員寮)、大真空本社工場棟(事業主:株式会社大真空)が、2025年度グッドデザイン賞(主催:公益財団法人日本デザイン振興会)を受賞しました。
グッドデザイン賞は、1957年に旧通商産業省によって設立された日本で唯一の総合的なデザイン賞です。単にものの美しさを競うのではなく、産業の発展とくらしの質を高めるデザインを広く伝えることを目的とし、国内外の多くの企業やデザイナーが参加するとともに、よいデザインを社会に広める運動としても多くの人びとから支持されています。

脱炭素社会の実現に向け、社会的関心が高い「中高層木造」を実践した自社社員寮のプロジェクトです。地上8階建てのRC造と木造のハイブリッド構造であり、中間免震を採用しました。居住快適性と耐火・耐震性だけでなくコスト合理性も追求しました。柱・梁に木質耐火部材を、壁にブレース材としてCLTを採用し、構造そのものが内装材となるようにするほか、外部ルーバーや軒に木質化した内部と一体的に見える木材を採用し、建物内外で木を感じられるようにしました。
<審査委員の評価>
ゼネコンが自社社員寮で、中規模都市型耐火木造建築に挑戦したプロジェクトである。RC造のコアと中間免震を併用することで、寮室部分の柱、梁、壁を木造化し、木構造部材を見せるデザインとして実現できたことは高く評価したい。都市木造の普及を前提としたディテールの検討も丁寧になされている。工期短縮の工夫として、木造建て方を先行し、後からRCを打設する方法を採用しているものの、表し部分の木部材の養生など、苦労も多かったのではないかと思う。本プロジェクトで得られた知見を広く共有し、さらなる都市木造の発展、普及に繋げていく契機となることを期待している。
詳細はグッドデザイン賞HP、または建築設計作品集をご覧ください。

株式会社大真空は水晶振動子をはじめとした「水晶デバイス」の製造販売を行う企業です。その「水晶デバイス」の特性から着想を得たデザインコンセプト「積層する水晶チップ」や「水晶の切断角度」を、外観から照明計画、サイン計画の細部に至るまで展開することで、建築全体を通じて企業アイデンティティの可視化を実現しました。
<審査委員の評価>
水平線で構成された美しいファサードと、積層する水晶チップ、切断角度をデザインコンセプトとした事業拠点である。 内部の自然光も有効活用した照明計画は、デザインコンセプトが愚直に表現されており、祝祭的な儀式も含め大胆な照明計画が特徴的である。この照明配置は、結果として分断されがちな空間を一体化することに貢献しており、評価に値する。
詳細はグッドデザイン賞HP、または建築設計作品集をご覧ください。







