ニュースリリース
「奥村式RC有孔梁鋼板補強工法」の建築技術性能証明を取得
株式会社奥村組(本社:大阪市阿倍野区、社長:奥村太加典)は、鉄筋コンクリート(以下、RC)造建築物の設備改修を伴う耐震改修工事の合理化を目的として、既存RC梁のせん断耐力を低下させずに新たに開孔を設けることができる「奥村式RC有孔梁鋼板補強工法」を開発し、一般財団法人日本建築総合試験所の建築技術性能証明(GBRC 性能証明 第22-05 号)を取得しました(特許出願済)。
【背 景】
一般的に設備改修を伴う耐震改修工事は、設備配管ルートの確保が難しく、そのために改修工事を断念せざるを得なかったり、実施する場合も、梁下に新たな設備配管を設けなければならず、天井高が低くなり意匠の問題が発生したりすることがあります。既存RC梁に新たに開孔を設けて設備配管ルートを確保できれば問題は回避できますが、梁のせん断耐力が低下してしまうことが課題でした。
【概 要】
本工法は、既存RC梁に新たに設けた開孔の周囲をアンカーボルトならびにエポキシ樹脂で鋼板を固定して補強することで、開孔を設ける前のRC梁と同等以上のせん断耐力を確保するものです。
【特 長】
本工法には以下の特長があります。
・補強部材に特別な材料を使用しないため、簡便に施工ができる
・新設開孔によって低下するせん断耐力に応じて、補強部材の寸法を合理的に設計できる
・開孔直径は、梁せいの1/3かつ250mmまで適用可能である
・一つの梁に複数の開孔を設けることができる
【今後の展開】
RC梁の新設開孔が必要な耐震改修案件において積極的に提案していきます。
以 上
[お問い合わせ先]
株式会社奥村組
技術本部 技術研究所 建築研究グループ
赤星 博仁(あかほし ひろと)
TEL 029-865-1736 /FAX 029-865-1522
E-mail:hiroto.akahoshi@okumuragumi.jp