ニュースリリース
奥村・丸五式引抜き抵抗杭工法(OMR/B-2)の適用地盤を拡充しました
~適用地盤に砂岩、泥岩等を追加し(一財)ベターリビングの評定を取得~
株式会社奥村組(本社:大阪市阿倍野区、代表取締役社長:奥村 太加典)と丸五基礎工業株式会社(本社:大阪市中央区、代表取締役社長:徳山 慶裕)は、両社で共同開発した「奥村・丸五式引抜き抵抗杭工法(OMR/B-2)」(以下、「本工法」)の適用地盤に砂岩、泥岩等を追加し、2024年5月13日付で(一財)ベターリビングの評定(CBL FP020-21号、CBL FP021-21号)を取得しました。
【経 緯】
本工法は、場所打ちコンクリート拡底杭の引抜き抵抗力をより大きく評価できるもので、従来工法よりも杭の軸径のスリム化や杭長の短縮が可能となり、掘削土量や打設するコンクリート量、施工時に使用する安定液量などを削減できるため、コストや環境負荷の低減が期待できます。砂質地盤(砂質土、礫質土)、粘土質地盤(粘性土、火山灰質粘性土)、互層地盤での性能試験による確認を経て、2022年12月14日付で(一財)ベターリビングの評定を取得し、これまで40件以上の適用実績を積み重ねてきました。
このたび、本工法が砂岩や泥岩等の地盤にも適用できることを実大施工試験により確認し、(一財)ベターリビングの評定を再度取得して適用地盤を拡充しました。
【OMR/B-2の仕様】
1.杭径
軸 径:φ700mm~φ4,500mm
拡底径:φ900mm~φ4,700mm
2.コンクリート
設計基準強度(Fc):24~80N/mm2
JIS適合品の構造体強度補正値(28S91):0N/mm2以上とする
(大臣認定コンクリートの場合は指定された値による)
3.傾斜角度:6°≦θ≦12°(θは施工径による角度)
4.最大施工深さ:90m
5.適用地盤
砂質地盤(砂質土、礫質土、砂岩※、礫岩※)
粘土質地盤(粘性土、火山灰質粘性土、泥岩※、シルト岩※)
互層地盤
※今回追加した適用地盤
6.引抜き抵抗力の評価
傾斜部:評定に従う
軸部および立上り部:告示式を適用(摩擦を無視する範囲はなし)
【今後の展開】
超高層建物や、高さに対して幅が狭い中層建物などに対して、施工場所の地盤に左右されない合理的な杭工法として、積極的に提案していきます。なお、本工法は、これまでと同様に丸五基礎工業株式会社が施工を担当します。
【お問い合わせ先】
(この記事に関するお問い合わせ)
株式会社奥村組
建築本部 建築部 建築企画課
林 芳尚(はやし よしひさ)
〒545-8555
大阪市阿倍野区松崎町2-2-2
TEL:06-4703-5297
FAX:06-6625-0492
E-mail:yoshihisa.hayashi@okumuragumi.jp
(本工法を用いた杭工事に関するお問い合わせ)
丸五基礎工業株式会社
東京支店 技術研究所
今井 康幸(いまい やすゆき)
〒135-0016
東京都江東区東陽6-3-30
TEL:03-3649-5131
E-mail:imai-yasuyuki@marugokiso.co.jp
丸五基礎工業株式会社
技術研究所
中田 康雄(なかた やすお)
〒541-0053
大阪市中央区本町1-8-12(オーク堺筋本町ビル7階)
TEL:06-6264-0501(代)
E-mail:y_nakata@marugokiso.co.jp