建築技術
構造技術
奥村組の超高層技術
超高層建物の実現に資する様々な技術を開発しています。また、免震・制震技術による地震安全性の向上、意匠・設備の設計・施工技術を含めた総合技術として、魅力的な超高層建物の実現に取り組んでいます。
CFT構造
CFT構造とは、鋼管にコンクリートを充填した柱に鉄骨梁等を組み合わせた構造です。強度が高く粘り強い柱によって、鉄骨造の建物を揺れにくくして居住性を向上させることができます。
HYBRID-RC構法
柱に鉄筋コンクリートを、梁に鉄骨を用いる構法です。鉄筋コンクリート造よりも大スパンで鉄骨造より揺れにくい建物を実現します。
近接開孔基礎梁工法
人通孔をはじめとして電気配線、設備配管などの貫通孔を鉄筋コンクリート造の基礎梁に多数設ける場合に、従来は開孔の間隔を開孔径の3倍以上離さなければいけなかったものを2倍の位置まで近づけられるようにした工法です。
大開孔付き基礎梁工法
基礎梁に人通孔などを設ける際に、従来はその3倍以上の梁せいが必要でしたが、貫通孔周囲の補強方法を工夫することにより、梁せいを2倍に抑えることができる工法です。これによって躯体数量や掘削土量を削減することができます。
鉄骨梁横座屈補剛工法
床スラブによる拘束効果を考慮することで、従来必要とされていた鉄骨梁の横補剛材を省略する工法です。より合理的な設計・施工が可能となり、環境負荷低減にも貢献できます。
ソイルセメント改良体工法(PSPⅡ工法)
仮設の山留壁として用いられているソイルセメント壁の性能を向上させ、建物を支持する本設の構造体として利用する工法です。押込み荷重に加えて引抜き荷重に対しても働くため、建物外周部の杭を削減できます。
ハイブリッド梁構法
柱を鉄筋コンクリート造、梁を鉄骨造とするハイブリット構造の内、鉄骨梁の端部を鉄筋コンクリート部材に埋め込んだ合成梁として柱に結合する構法です。柱梁接合部の納まりを合理化でき、効率的な施工や鉄骨数量の削減が実現できます。
OMR/B-2工法
場所打ちコンクリート拡底杭の引抜き抵抗力を従来よりも高く評価することができる工法です。これによって、杭の軸径部のスリム化や杭長の短縮が可能となり、コストや地球環境への負荷が低減できます。
地震リスク評価技術
建物の耐震性を評価する指標である地震時予想最大損失率(地震時PML)を、地域の地震動評価や建物の地震応答解析により算出できます。これにより、既存建物における耐震改修の要否検討や、新築建物の耐震グレード設定を支援します。
奥村式扁平梁工法
鉄筋コンクリート造建築物において、梁幅を柱幅より広くし、一般的な梁よりも梁せいを小さく抑えて、設計自由度を高めることができます。