奥村組
BUSINESS事業紹介

土木事業

土木本部長メッセージ

2022年度の土木事業の業績は、2021年度と比べ売上高は増加したものの、売上総利益はほぼ横ばいとなりました。
今後の事業環境については、「防災・減災、国土強靱化のための5か年加速化対策」の推進や設備投資が堅調さを維持することが予想され、建設投資は前年度を上回る見通しとなっていますが、資材価格の変動や技能労働者の不足が懸念されることから、動向を注視していく必要があります。
このような情勢の中、社会の信頼や多様化するニーズに応えるために、技術力向上に資する人材育成、DXやAIをはじめとする技術革新に対応した生産性向上、働き方改革などに関わる施策を推し進めていきます。

土木本部長中谷 泰之

土木事業の業績(個別)

  • 売上高・売上総利益(率)

  • 売上工種別内訳(2022年度)

    93,306百万円

土木事業の概要

道路、鉄道、河川、上・下水道、エネルギー施設などの社会インフラ整備、防災・減災に資する国土強靭化やインフラ長寿命化に関連する事業に取り組んでいます。
新技術の開発・導入を推進し、人々の生活に欠かせない良質な社会資本の整備・形成に貢献していきます。

2022年度の主な完成工事(土木)

  • 道路:三隅・益田道路岡見トンネル工事(島根県浜田市)
  • 土地造成:唐院工業団地周辺地区整備工事(奈良県川西町)
  • 発電施設:三隅川発電所 発電設備更新(水圧鉄管・導水路)工事 (島根県浜田市)
  • 下水道:八王子水再生センター 放流渠耐震補強その2工事(東京都八王子市)

土木事業の主な取り組み

「中期経営計画(2022〜2024年度)」に基づき、以下の施策に取り組みます。

企業価値の向上
  • ICTやBIM/CIM活用等による生産性の向上
  • 利益向上に資する取り組みの推進
  • 技術提案力・価格競争力の向上
  • 顧客ニーズに即した技術開発の推進
  • 脱炭素社会に寄与する取り組みの推進
人的資源の活用
  • 工事所における業務効率化の推進
  • 現場の4週8閉所に向けた取り組みの強化
  • 技術力向上に資する人材の育成
  • 安全意識の強化による労働災害の撲滅
TOPIC

九州北部豪雨災害復旧工事で追求した
品質と生産性向上

~ICTを駆使して砂防堰堤を築造~

平成29年7月九州北部豪雨により、甚大な被害が発生した筑後川水系赤谷川流域(福岡県朝倉市)において、国による河川の権限代行工事および特定緊急砂防事業のうち、最後の18ヵ月で乙石川上流に砂防コンクリート堰堤2基や砂防ソイルセメント堰堤4基等を築造する工事を当社が施工しました(令和5年6月完成)。
従来のコンクリート打設では、計画から製造・運搬・打込み・打重ね作業を個別に管理していますが、本工事の砂防コンクリート堰堤1基において、一連の作業をICT技術(クラウド・タブレット端末・OCR※・AI等)により一元管理できる「コンクリート打設統合管理システム」(当社開発技術)を導入しました。
本システムは、[打設・運行計画機能][運行管理機能][打設管理機能]の3つのシステムから構成されており、クラウド化および3次元モニタリングにより、打設計画の立案、生コン工場・現場・事務所でのリアルタイム施工管理、トレーサビリティを実施するものです。本システムにより、コンクリート構造物の品質管理の適正化および生産性向上を実現しました。

※OCR:Optical Character Recognitionの略称。
印刷または手書きの文字を、光学的に読み取る装置。

工事名:乙石川上流砂防堰堤群工事

施工場所:福岡県朝倉市

  • 現場全景写真(2023年5月)

  • コンクリート打設統合管理システム概要

一般社団法人 日本建設業連合会
ENAA 一般財団法人エンジニアリング協会
公益社団法人 土木学会
一般社団法人日本建築学会
一般社団法人 日本建設業連合会
ENAA 一般財団法人エンジニアリング協会
公益社団法人 土木学会
一般社団法人日本建築学会